鳳凰山 柳徳寺
柳徳寺 由緒
宮城県栗原市若柳にあります曹洞宗鳳凰山柳徳寺。
大永三年の開山にして、柳徳寺殿青含緑葉大居士の開基なり、実に500年近い歴史を持つ。
三世天山存長和尚代に新山(栗原市若柳新山地区)より現在の地に移転すと伝えられる。依って中興の祖となったものと思われる。
明治6年には若柳小学校前身の寺子屋となり、26年の悪疫流行の時は避病院の役目を果たし、町民の生活とも深い因縁のある精舎であった。その旧本堂も平成10年に寺檀の固い結束のもと新本堂落慶となる。
曹洞宗禅寺として、毎週日曜日には坐禅会を開いております。
寺紋
この寺紋は、柳徳寺本堂建設の折に「これを機会に寺紋を作りましょう」となり、出来上がりました。
意匠の鳳凰は、鳳凰山柳徳寺から「鳳凰」、柳徳寺と若柳から「柳」をいただき、鳳凰の尾に柳の意匠が付けカタチ創られました。
鳳は雄、凰は雌を指し、羽ある生物の王であるとされています。不死鳥ともいわれることから、その意匠が装飾に使用されることも多く、日本では宇治平等院鳳凰堂や京都鹿苑寺金閣の
屋上に有るものが有名です。柳徳寺の寺紋にも「若柳の地に不死鳥が舞い降り、この地が永遠であってほしい」との願いも持っています。
いつでも遊びに来て下さい
お寺では年中行事に加え、さまざまなイベントも行われますので、ぜひ足を運んでみて下さい。
facebookページでは、イベントなどのお知らせも致しております。
曹洞宗 宗旨・教義
曹洞宗 宗旨
曹洞宗は、お釈迦さまより歴代の祖師(そし)方によって相続されてきた「正伝(しょうでん) の仏法(ぶっぽう)」を依りどころとする宗派です。それ は坐禅の教えを依りどころにしており、坐禅の実践によって得る身と心のやすらぎが、そのまま「仏の姿」であると自覚することにあります。
そ して坐禅の精神による行住坐臥(ぎょうじゅうざが)(「行」とは歩くこと、「住」とはとどまること、「坐」とは坐ること、「臥」とは寝ることで、 生活すべてを指します。)の生活に安住し、お互いに安らかでおだやかな日々を送ることに、人間として生まれてきたこの世に価値を見いだしていこうというの です。
曹洞宗 教義
私たちが人間として生を得るということは、 仏さまと同じ心、「仏心(ぶっしん)」を与えられてこの世に生まれたと、道元禅師はおっしゃっておられま す。「仏心」には、自分のいのちを大切にするだけでなく他の人びとや物のいのちも大切にする、他人への思いやりが息づいています。しかし、私たちはその尊 さに気づかずに我がまま勝手の生活をして苦しみや悩みのもとをつくってしまいがちです。
お釈迦さま、道元禅師、瑩山禅師の「み教え」を信じ、その教えに導かれて、毎日の生活の中の行い一つひとつを大切にすることを心がけたならば、身と心が調えられ私たちのなかにある「仏の姿」が明らかとなります。
日々の生活を意識して行じ、互いに生きる喜びを見いだしていくことが、曹洞宗の目指す生き方といえましょう。
両大本山
曹洞宗には、大本山が2つあります。ひとつは福井県にある大本山永平寺(だいほんざん えいへいじ)であり、ひとつは横浜市にある大本山總持寺(だいほんざん そうじじ)です。これを両大本山といいます。
両大本山は曹洞宗寺院の根本であり、信仰の源であります。
大本山の住職の正式な呼び方は貫首(かんしゅ)といい、「禅師さま」と親しくお呼びしております。